日本臨床栄養師会会長 渡邉美鈴
日本臨床栄養師会は、第一回臨床栄養師取得者から届いた“声”がきっかけとなり発足しました。
｢臨床栄養師という資格を取得することで、全国に志を同じくする友人を数多く持つことができるようになりました。
全国の友人たちと情報を共有することで、毎日の臨床や勉強に役立てられるようになりました。
臨床栄養師としての資質をもっと向上させたい。
臨床栄養師資格者がお互いに切磋琢磨し、研修活動に取り組める会を発足できないでしょうか｣
こうした“声”に賛同するものが集まり、本会は2008年に発足しました。
発足後はさまざまな活動に精力的に取り組んできました。
年間5回の理事会開催、NCM学会開催時の総会の開催、年間2回の研修会開催、毎月の理事メール会議などです。
最近では本会の中に新たにワーキンググループを立ち上げ、活動の強化を図る動きも生まれつつあります。
一方、本会の会員は臨床栄養師資格取得者全員ではありません。
会の運営目的に賛同する者の自由参加です。
そのため年会費も徴収しています。
こうした本会の活動に対して、NCM学会理事会で理事の先生方から、
「臨床栄養師の資質向上のためにも、臨床栄養師全員が会員となるシステムが必要ではないだろうか。本会をNCM学会活動と位置付け、今後運営して行く方針はどうだろうか」
という提案を頂きました。
NCM学会に所属している臨床栄養師は日本臨床栄養師会会員となり、今後は希望すれば日本臨床栄養師会の研修会に参加できます。
NCM学会の研修会、大会の他に、臨床栄養師会が行う研修会を加えれば、学会の活動も活発になり、継続単位の取得機会も増えます。
臨床栄養師の資格取得者を増やし、栄養管理の質の向上を図り、さまざまな方々の栄養管理に貢献できる臨床栄養師を育成していく…、
そうした使命が日本臨床栄養師会にはあると考えます。
今後は、臨床栄養師の育成に力を注ぎ、NCM学会の発展に寄与できる本会でありたいと考えています。
