2014年12月5日㈯大塚製薬本社(東京都千代田区)において、第9回日本臨床栄養師会研修会を開催しました。

今回は東京湾岸リハビリテーション病院 病院長 近藤国嗣先生に「回復期リハ管理栄養士が知っておきたい栄養とリハビリテーション」と題してご講義頂きました。

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要介護状態となる原因に、転倒による骨折や衰弱が占める割合は大きく、加齢に伴い筋肉量の減少、いわゆるサルコぺニアによるものと思われ、そのためには単に栄養状態を改善するだけでは予防、回復は難しく、適切な栄養と積極的な運動を組み合わせることでより高いリハビリテーション効果が期待できる、とお話しされました。その運動とは、「機能障害、能力低下に対してアプローチを行い、最終的により高い機能・能力の獲得」を目的として実施され、「まずは高い生活能力つまり高いADLを獲得することが最大の目標」であること、そのADLの指標、評価のポイント等について、多くの調査データを紹介されながら説明頂きました。

「麻痺があっても健常者のように歩けるようになるための運動(スポーツ)を学習させるのが回復期リハ、スポーツをするには栄養が大切」という先生の言葉を聞き、栄養だけでなく他のケアと合わせて行ってよりよい効果が表れるため、改めて他職種との連携、チームケアが大切であることを認識した時間でした。

その後、当会の「口から食べるワーキンググループ」のメンバーの、佐藤高雄さん、山田恵子さんにケーススタディを担当してもらい、参加者同士で問題点、解決方法等について活発な意見を交換しました。

今回も大変有意義な内容でした。次回の研修会は来年3月21日㈯に名古屋にて開催を予定しております。是非予定を調整してご参加ください。